2018.7.7~15   イルリサット <グリーンランド>

     
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グリーンランド旅行(コペンハーゲン、マルメ)

7月7日(土)
自宅を午後1時30分出発。関空午後3時23分着。車はエリーモーターに予約。9日間7,000円。

タイ航空のカウンターへ。荷物はコペンハーゲンでピックアップ。 
1階の「イモトのWi-Fi」のカウンターに行き、Wi-Fiを借りました。ヨーロッパ用と、グリーンランド用の2台あります。使い方を丁寧に教えてくれました。

出国審査を自動化ゲートで通過。KIXカードの登録をしてシャトルに乗って降りると目の前にタイ航空のオーキッドラウンジがあります。

バンコク行のTG673便は少し遅れて17時48分くらいに出発。バンコクまで5時間のフライトとのこと。
映画はトゥームレーダーを見ました。日本語です。

ほぼ定刻にタイのバンコクに到着。タラップで降りてバスへ。ターミナルに到着してトランジットの手荷物検査のところまで歩きましたが遠いです。
結構厳重で全員、上着も靴も脱いで全身スキャンをして金属探知機でさらに検査されました。



7月8日(日)

バンコクからのフライトは10時間12分のフライトとのこと。
食後に「美女と野獣」と「スターウォーズ・ザ・ラスト・ジェダイ」を途中まで見ました。
午前6時55分、予定よりずいぶん早くコペンハーゲン・カストロップ空港に到着。入国審査も空いていました。スーツケースも早く出てきました。
2階に上がり地下鉄乗り場に行きます。赤いMのマークが地下鉄で、そんなに遠くないです。自販機で24時間券を購入、カード払いで一人80DKK。

地下鉄に乗ってコンゲンスニュートー駅下車。エレベーターで地上に上がるとコンゲンスニュートー広場の前に出ました。前回来た時も工事中でしたがまだ工事中です。ホテルに向かって歩き出すと、右手の奥にニューハウンが見えました。早朝なので人もまばらです。
スーツケースを転がしホテルへ。「ウエイクアップ・コペンハーゲン・ボーカーゲート」は北欧らしくロビー椅子や照明もお洒落です。
フロントに荷物を預かってもらえるか聞くと地下のコインロッカーに入れてくださいとのこと。1ロッカー20DKKで、コインを入れて使うとのこと。コインがないというとクレジットカードで支払いしてコインを購入です。カード社会ですね。

地下に降りて荷物をロッカーに入れ、身軽になってニューハウンに向かいました。
とてもいい天気でパステル調の建物が並ぶ運河はとても素敵です。前回行ったアイスの店もまだありました。運河沿いを1ブロック行って橋を渡ります。朝なので光の加減もあり、橋の真ん中からの景色が最高です。欄干には鍵が沢山付けてありました。

コンゲンスニュートー駅から地下鉄に乗ってクリスチャンハウン駅へ。地上に出て信号を渡ったところにパン屋さんがあり、結構繁盛していそうなので入って朝食にします。入ってすぐのところに発券機があって順番を取ります。分からなくてもたもたしていると次に入ってきた人が券を取って渡してくれました。番号を呼ばれたらカウンターに行って注文します。パンは指さして取ってもらいました。チョコデニッシュともう一つデニッシュ系のパンとコーヒーとカフェラテを注文しました。支払いはお客さん側にカードリーダーがあって、カードを刺してピンコードを入力します。
隣でコーヒーも入れてもらって運河が見えるカウンター席へ。ニューハウンほど賑やかではありませんがこの運河もいい感じです。ツアーのボートも通って行きました。カフェラテやコーヒーは量も多くデニッシュも美味しかったです。ショーケースのイチゴタルトも美味しそうでした。

クリスチャニアに向かいます。途中、救世主教会の前を通りました。ここの塔も市街地を見るのにいいとガイドブックにありました。塔の外側に螺旋階段が見えて人が上がっていくのが見えました。さらに進むとクリスチャニアの入り口に到着。入り口の前にある建物の絵が色鮮やかでとても綺麗です。
左手の小さな門をくぐって中へ。倉庫の壁にペイントでたくさんの落書きがしてあります。その先に蚤の市があり、デザインの素敵なアクセサリーがたくさん売られていました。お手頃価格ですが素材の質が分からないので購入はあきらめました。
さらに進むと年配の女の人に「ノーフォト」と言われました。ここからは写真を撮ってはいけないエリアでした。カメラをリュックにしまって歩きます。マリファナらしいものを吸っている女の人もいましたが観光客が多いのであまり危険な感じはしませんでした。
奥まで行くと土手があって上がると川が流れていました。戻る途中、警官がたくさんいて蔦の茂みを覗いたりして何かを探しているようでした。何か事件があったのでしょうか。とりあえず退散します。


日差しが暑いです。運河沿いに出てまた地下鉄に乗りノアポート駅下車。疲れたので目の前のパン屋さん兼カフェ「emmerys」に入りました。アイスカフェラテを注文しました。スモールなのに量も多くて美味しいです。

歩いてローゼンボー宮殿へ。窓口でチケットを購入。一人110DKK。カードで払いました。大きい荷物(リュックサックなど)はコインロッカーに入れます。1回20DKKで返却時に戻ります。
まずは宮殿へ。入り口でチケットのチェックがあります。どの部屋も豪華絢爛です。1~3階まであり玉座の部屋は銀のライオンが置かれていて装飾も特に豪華です。
いったん外に出て隣の入り口から地下へ。ここでまたチケットチェック。カウンターの右の部屋には銃や剣、象牙の飾りなどありました。次に左の部屋へ。こちらも豪華です。さらに地下に降りていくと金庫のような分厚い扉があり(開館時なので開いていますが)、豪華な剣があり室内の階段を下りると目玉のクリスチャン4世、5世の豪華な王冠が真ん中に飾られていました。とても豪華で大きな宝石がはめ込まれていました。デンマークの王室って本当にすごい財力を誇っていたんだと実感できました。

コインロッカーから荷物を出し、裏から橋を渡って宮殿の庭へ。綺麗な並木道が続いていました。公園内で「コペンハーゲン・ジャズ・フェスティバル」が開催されていて出演者もうまいし観客もたくさんいて盛り上がっていました。

次にラウンドタワーに向かいました。
塔の下のチケットブースでチケットをカードで購入。螺旋のスロープをぐるぐる上がっていきます。途中から階段になり、最後は狭いので登りの人と下りの人が譲り合って待って通りました。上に登るとぐるりと360度回れました。さっき行ったローゼンボー宮殿も見えました。遠くにマルメに向かうオーレンス橋も、海上の風力発電の風車も見えます。街並みは新旧の建物が入り混じっています。

塔を降りてホテルに向かいました。途中歩行者天国があり賑やかです。ホテルに着き、地下のコインロッカーに行って荷物を出しました。返金はありません。
1階のフロントでチェックイン。ダブルルーム1泊食事なしで650DKK。
部屋は2階で、エレベーターは部屋のカードキーを中でかざします。地下1階のお手洗いもカードキーがないと入り口のドアが開きません。2階に上がりロビーの吹き抜けの空間に掛かっているシースルーの通路を通り、フロントを見下ろしながら行きます。ロビー横のカフェも見えます。さすが北欧、とてもセンスがいいです。


部屋はそんなに広くはないですが、スーツケースを広げるスペースは十分にありました。コンセントも何カ所かありいろいろ充電しやすかったです。リネンが1人分しかないので、通りかかった係の人に聞くと、ベッドの下の引き出しにあるとのこと。シャワールームは狭いですが、シャワーのヘッドを外せるタイプで浴びやすいです。ボディー&ヘアソープ、紙コップ、ハンドソープ、バスタオル、フェイスタオル、ドライヤーがありました。クローゼットはなく、壁にフックがあってハンガーは4本ありました。

少し休憩してから夕食と買い物に出ました。ノアポート駅で降りて駅の少し北側にある市場トーヴハレヌに行ってみるとあちこちシャッターが下りています。店じまい中の店も。八百屋さん、魚屋さん、チーズ専門店、ソーセージの店などあり、開いていたら楽しそうだったのに。調べ直してみると日曜は営業時間が11~17時でした。到着したのは17時15分くらい。うっかりしていました。
市場の前にある「UN MERCAT」というレストランは20時まで営業しているので入ってみました。カウンターでエビのパスタとラザニア、マスカルポーネチーズのパン添え(サラダ付)を注文、支払いをしました。席は、店内かテラス席か聞かれて気候もいいのでテラス席にしました。混んでいて結構時間が掛かりました。でもどれも美味しそう!パスタは大きなプリプリの海老が沢山入っていてとても美味しいです。ラザニアも美味しいです。マスカルポーネチーズも絶品!パンも美味しいです。合計369.55とお高いですが、北欧なのでこんなものでしょうか。
駅に向かう途中、スーパーに入ってみました。「ファクタ」と「Net」。お菓子などはばらまきお土産に使えそうなものはなさそうです。ビール2本とワイン1を買って33DKKでした。


地下鉄に乗ってコンゲンスニュートー駅下車。通り道にストロイエの入り口があるので少しだけ歩いて、世界一のっぽの人の像の前で1枚パチリ。ホテルに戻って休憩。テレビではタイの洞窟のニュースをやっていました。
シャワーを浴びましたが、気を付けないと外(洗面所)まで水が流れて行ってしまいます。


7月9日(月)
午前6時半、チェックアウト。コンゲンスニュートー駅から地下鉄で空港駅に向かいますが途中で別れる路線があるので乗るときに注意。
しかしほとんどの人がスーツケースを持っています。電車の行き先にもエアポートの表示がありました。終点の空港駅で降りてターミナルへ。
チェックインカウンターが混んでいる!と思ったらまだ受付が始まっていませんでした。それでもチェックインできたのは7時半ごろになりました。
空港内のATMで200クローネをアメックスでキャッシング。レシートが必要かどうかの画面でもたもたしているとレシートなしになってしましました。


2階の手荷物検査も混んでいました。通過すると免税コーナーがあったのでウイスキーを1本買いました。レジで免税の袋に入れてもらいます。カードで支払い。

プライオリティーパスの使えるラウンジへ。時間がないので大急ぎで朝食を食べました。ハム、チーズ、シリアル、フルーツ、パン、デニッシュ、コーヒー、紅茶、コーラ、オレンジジュース、アップルジュースなどありました。また急いでB1の搭乗ゲートへ。

午前9時15分発グリーンランド航空GL779便、カンゲルルススアーク行です。
ですがまだ搭乗は始まっていませんでした。しばらくして搭乗開始。席は2-4-2の窓側2席で外の景色が見えるのでよかったです。
前と横に子供連れの家族がいて前は生後2か月くらいの赤ちゃん連れです。他にも子ども連れが多いです。機材のトラブルがあったのか整備士らしい人たちがコックピットに出入りして、約1時間遅れで出発しました。約4時間のフライトです。


初めに飲み物とスナックのサービスがあり、その時にディナーの飲物も聞かれました。ダイエットコークがないので久しぶりに普通のコーラを飲みました。スナックはこげ茶色のラスクで塩が効いていておつまみにもいいです。飲物はそれぞれアップルジュースとウイスキーを取りました。

TVモニターはあるのですがつきません。イヤホンで音楽だけ聴きました。ディナーはラザニアとパンとチーズです。コーヒーや紅茶を勧めてくれますが、先に貰ったコーラが缶なので多すぎて他の物が飲めません。

グリーンランド島が近づくと海上に流氷が浮いていました。陸地に入ると雪を頂いた山々が連なっています。氷河から流れ出したかエメラルドグリーンの川も見えました。

カンゲルルススアーク空港に約1時間遅れで到着。4時間の時差があるので午前10時50分くらいです。ターミナルには歩いて入ります。
隣の出発ロビーに行くとイルリサット行の便がいくつか遅延になっていました。
私たちの便には何も書いてなくて安心していたのですが、しばらくすると突然キャンセルになってしまいました。
慌ててカウンターに行きましたが、午後1時に次の案内をしますとのこと。午後1時まで待ってカウンターに行ってもまだわからないとのこと。
同じ便で待っているスロバキア人の人と話をしました。カウンターの人と話してもこちらの英語が拙いのでうまく伝わらない時にスロバキアの人が間に入って話してくれました。
しばらくすると名前とイルリサットで何泊するか聞かれました。3泊することと明日の朝早くツアーを予約しているので今日中にイルリサットに行きたいということを伝えました。40席の飛行機ですが、次の便に振り替えられるのは10人だけとのこと。

しばらく椅子に座って待っているとカウンターの係員が席まで来て「カモン!」と。カウンターに行くとチケットを発券してくれました。一緒にカウンターにいたスロバキア人とスイス人も乗れることになって、良かった!!と話しました。
小さい空港なので私たちの荷物の積み込みしている様子も見えて安心して出発できます。小さなプロペラ機なので席の配置は2-2で10列、計40席です。

無事フライト!しばらくしてスナック菓子と飲み物のサービスがありました。上空から、広い台地を流れる氷河からの川が見えます。氷河本体も見えました。
そのうち雲海が広がってきました。西海岸に出て、氷山がプカプカ浮かんでいるのが見えてきました。

イルリサット到着!外から来るタラップでなく、ステップを機体から出して降ります。歩いてターミナルへ。
ほんとに小さいターミナルです。荷物をピックアップして外に出てタクシーを捕まえようとしますが、少なくて捕まえられません。
すると一緒の飛行機で来たスロバキアの人が、また声を掛けてくれて、運転手に次のタクシーを呼んでくれるよう頼んでくれました。でも向こうも2人、こちらも2人なので一緒に乗って行こうと改めて言ってくれました。お言葉に甘えて一緒に乗ります。まずは彼らの宿の前に行って、メーターの半分、50DKKを私たちに渡して降りていきました。本当に親切な人です。プラチスラバに住んでいるそうです。


私達はアイスキャップツアーの前でタクシーを降りました。交差点の角の茶色の建物です。中に入ってまずは宿泊の受付をして貰い、鍵を受取りカード払いしました。3泊で3750DKKです。チェックアウトの時は鍵を部屋に置いて行けばいいとのことです。

次にツアーの予約です。エキ氷河のツアーは日本でネット予約していましたが、人が集まらないので翌日にしてくださいとメールを貰っていました。その件を伝えると、受付の女の人が「私が送りました!」と。エキ氷河ツアーを11日に変更し、今晩のミッドナイトツアーは催行予定になっていたので申し込みました。
ホエールウォッチングは日が合わなくて諦め、とりあえずアイスキャップツアーのオフィスを出ました。


すぐ向かいのワールドオブグリーンランドのオフィスに入ってみます。こちらの方が大手です。結構お客さんがいました。
10日のホエールサファリツアーはあるとのことなので申し込みました。2430クローネでカード払い。お昼の12時出発で11時45分集合です。


これで予定がうまく埋まりました。
スーツケースを転がしてタクシーで来た道を歩いて戻りアイスキャップアパートメントへ。
遠いかと思いましたがそんなでもなくオフィスから250メートルくらいで平坦で道も舗装もしてありました。道路から建物の入り口までは下りで未舗装でしたがちょっとだけで、スーツケースを持ち上げて運びました。


入り口のドアを開けると狭い玄関で、ここで靴を脱ぎます。小さな下駄箱もありますがみんな部屋に靴を持って入っているようです。左手のドアを開けると廊下があってアパートメントエリアで、右はドミトリーのようです。正面は地下に続く階段があってランドリールームになっているようです。

アパートメントは4部屋あるようで、私たちの106号室は奥で、海側にあり港が見えました。とても広いです!入るとキッチンが左にあり、右にバスルーム(シャワーとトイレと洗面台)、4畳半くらいのダブルベッドの寝室、さらに進むと6畳くらいのリビング・ダイニングがありました。

キッチンには2つのIHコンロと電子レンジ、シンク、冷蔵庫、コーヒーメーカー、電気ポットがあり、食器や調理器具も充実していました。細かいですが、皿(大、中)、サラダボール、フライパン、スプーン、フォーク、ナイフ、鍋(大、小)、包丁、パン切ナイフ、木べら、泡立て器、糸ノコ?、ラップ、まな板(大、小)、マグカップ、ワイングラス、ステンレスボール、洗剤、スポンジ、布巾、台布巾、胡椒などありました。

シャワーはシャワーカーテンで仕切るだけなので水がトイレの方に行かないように気を付けて浴びないといけませんでした。ゴムベラがあってシャワーの後に水を排水溝に集めるためのようです。洗面台はあまり物が置けません。ドライヤーはありませんでした。シャンプーと石鹸があります。ベッドルームにはクローゼットがあり、バスタオル、フェイスタオルがありました。タオルはちょっとゴワゴワしていました。

リビング・ダイニングはゆったりしていてソファーとローテーブル、食事をするテーブルと2客の椅子、壁にTVがあり、コンセントもあちこちにありました。床暖房とオイルヒーターがあって暖かいです。室内はきれいで最近リニューアルしたようで、外観も木調で新しそうです。

町に出てみます。
アイスキャップツアーのオフィスの前を通り過ぎてちょっと高台へ。教会があってその向こうに氷山が浮かぶ海が見えてとても素敵な景色です。こんな景色は世界中でここだけです。


アイスキャップツアーの少し下にあるスーパー「SPAR」に行きました。結構広くて品揃えもいいです。水、牛乳、サラミ、サラダを買いました。袋は小さなビニール袋しかありません。買い物袋を持参したのでよかったです。
魚市場を探してうろうろしましたが、地元の人に聞いて案内してもらうとアイスキャップツアーの向かいでした。残念ながら開いていませんでした。表には「月~金9~16:30、土9~13:30」と張り紙してありました。


いったんホテルに戻って、買ったものとチキンラーメンで自炊の晩御飯。水道水は飲めるとの事なのでラーメンは水道水を沸かして作りました。

いもとのWi-Fiは2Gで弱いですが、メールとラインは送れます。ライン電話で横浜のお姉さんに電話しますが声が聞こえないので諦めます。

寝過ごさないようアラームをかけてひと眠りしてからミッドナイトツアーへ。アパートメントの前でピックアップを待ちます。
同じ宿の2人組のドイツ人の男性も同じツアーです。少し遅れてツアーのピックアップのバンが来ました。ホテルの部屋から見えていた港に着いて、船に乗ります。
小さめの船ですが新しいです。室内には20席ほどの席があり、ツアー客は10人くらいです。港の中にまで氷の塊が入ってきて浮いています。


港を出発するとすぐにたくさんの氷の浮かぶ海に出ました。風もなく静かな海です。いろいろな形の氷の塊や大きな氷山が浮かんでいて本当に神秘的で、感動の連続です。太陽が沈まなくて昼間の明るさですが、日が斜めにさして陰影が綺麗です。デッキにいると寒いのでしっかり防寒して出た方がいいです。でも寒くなったら室内に入って景色を眺めます。
1時間ほど走ってから船が止まり、ガイドの女の人が海から氷を拾ってバケツに入れ、ナイフで砕いてみんなに一つずつくれました。
透明で中に気泡が入っていてキラキラして綺麗です。かじっても大丈夫とのこと。冷たいです。ビニール袋を持ってきていたので少し拝借して持ち帰りました。
ガイドさんが氷河についって色々説明してくれます。英語なのであまり理解できませんが。グリーンランドは80%氷におおわれているそう。氷河は毎年後退しているとのこと。世界的にそうですね。


イルリサットに戻るときもずっと日が沈みません。ほんとに素敵な景色でいつまでも見ていたいくらいです。真夜中の12時半ころ港に戻り、ツアーの車でホテルへ。
アパートメントに帰って、持ち帰った氷とウイスキーでオンザロックにして飲みました。


7月10日(火)

朝食はレトルトカレーを鍋で温め、レトルトご飯をレンジでチンします。
今日はまずはトレッキングに行きます。アイスキャップツアーに寄ってトレッキングコースを教えてもらいマップも貰いました。
アイスキャップツアーオフィスから登り(山側)の道を進み、「PISIFFIK」という大きなスーパーの前を過ぎて次の交差点(スポーツセンターがある)を左折して坂道を上がっていきます。右手の草地に小さな小屋がいくつかあって、犬ゾリを引くグリーンランド犬がいました。
さらに上っていくと三差路があってどちらに行けばいいか迷ったのですが、とりあえず直進しました。向かいから来た人に聞くとこのまま進めばいいとのこと。歩いていくと広い土地があって沢山のグリーンランド犬がいました。みんな寝ていて結構痩せています。エサは3日に1回という話も聞きました。子犬もいて可愛いです。

犬ゾリのエリアが終わるとトレッキングのスタート地点の看板がありました。

青コースは直進で少し下り坂、黄色コースは右手に上り坂です。少しだけ黄色コースを登って、ベンチのある所まで行きました。墓地が見えました。
降りて青コースの途中の海沿いまで行ってみます。木の遊歩道があってそれ以外は歩いてはいけません。
背の高い木は生えていません。一面草と苔が生えていて、ところどころに可愛い花が咲いています。


しばらく歩いてゆるい丘を越えると突然氷の海が見えました。
大きな氷山がいくつも浮かんでいてすごい景色です。
さらに下っていくと、ちょっとした湾があって、遊歩道は左に続きます。木の階段があって上ると岩場になっていて青コースはどこ?と思ったら、岩に青いペンキで丸が書いてあります。岩場を登るとベンチがあって展望台になっています。
180度氷の海!!本当に素晴らしい景色です。こんなに素敵な景色なのにここに来るまで誰にも会いませんでした。椅子の上にカメラを置いてセルフタイマーで記念写真を撮りました。


午前10時20分、来た道を戻ります。しばらく上り坂で、途中でようやく他のトレッカーに会いました。
行きに気が付かなかったのですが遊歩道の途中に世界遺産マークが書いてありました。
犬の所まで戻ってくるとちょうど食事時間で、肉のような塊を投げてもらっていました。大人の犬は繋がれているので順番の来ない犬は待ちわびてかぐるぐる回っていました。子犬は柵の中で飼われていました。柵の間からこちらを見つめる表情が可愛いです。
グリーンランドの旗があちこちに掲げられています。ちょっと日の丸に似ています。自治意識が強いからかデンマークの旗は一枚も見当たりません。
道端のタンポポが日本のと違って大きいです。


途中のスーパーPISIFFIKに寄ってみました。営業時間は7時から21時です。SPARより広いです。街で一番大きく品揃えが良いそうです。
隣にはガソリンスタンドもありました。
魚市場が開いていたので覗いてみるとアザラシの肉だけ売っていました。血まみれでちょっと手が出ません。それに血抜きや臭み抜き(臭みがあるかもわからず)などどうしていいか分かりません。


いったんアパートメントに戻り、スナックなどで軽く食事をして、防寒対策の帽子、手袋、ホッカイロなどリュックに詰め、ワールドオブグリーンランドのオフィスに行きました。ホエールサファリツアーです。
待っている間、蚊がたくさん飛んでいます。刺してこないのでユスリカだと思います。
予約票をガイドさんに渡して、ツアーのバスに乗って出発。


昼12時、昨日と同じ港の桟橋に着き、船に乗り込みました。いろいろな形の流氷や氷山の間を縫って進んで行きます。
今日も晴天で青空が綺麗です。たくさんあった流氷が少なくなり大きな氷山が所々浮かぶ景色になってきました。綺麗な青い氷山もありました。
出発して1時間、3頭のクジラを発見!みんなデッキに上がります。時々背中や頭が見えて潮吹きもしていて結構近くで見られました。ですがしっぽはなかなか見えないし寒いので一部の人は船内に入っていきました。私たちはしっぽが見たくてデッキで粘っていました。
風が強くてカメラを持つ手がかじかみます。クジラに遭遇してから約50分、1時50分頃から飛沫を上げて潜るときにしっぽを見せてくれました。
カモメの群れもそばに来ていてエサの魚がいるのでしょうか。しっぽが見えると潜ってしばらく上がってこないと思っていましたが潜らずに何度もしっぽを見せてくれました。3頭、それぞれしっぽの模様が違います。その後もう一頭増えて4頭になりました。
少し離れて行ったので船内に入って望遠レンズを普通レンズに交換しました。船内でコーヒーや紅茶とクッキーを頂きました。


ガイドさんが何か言っているのでもう一度デッキに上がってみました。またさっきの3頭が船の前を泳いでいきます。潮を吹くと太陽が当たって虹が綺麗に見えます。
大きく潮を吹いて私たちにも飛沫が掛かりました。
そして午後2時25分過ぎ、しっぽを見せて潜った後突然ジャンプしました!体の8割くらい海面から出ています。
体をひねりながらザバンと大きな飛沫を上げて着水!白いおなかに黒い筋が見えて、大きな胸びれを広げていました。
そしてもう一頭、更に、もう一頭!結局3頭とも大きくジャンプしました。こんなすごいジャンプ(ブリーチング)に遭遇できるなんて本当に運がいいです。
その後、大きな胸ヒレを海面に何度かパタパタ打ち付けたりもしていました。諦めて船内に入って行った人が多くて、粘っていた5人だけ見ることができました。
その後、しっぽを何度か見せて潜っていきました。船内に戻って、ガイドさんに今のクジラは何というクジラか聞くとクジラの書かれた図を持ってきてくれて指さしてくれました。ハンプバッククジラと書いてあります。ザトウクジラです。体調10メートル以上、体重は30トンくらいあるそうです。


午後2時50分、帰路に着きます。帰るときもたくさんの氷山や流氷を見ながら帰ります。大きな氷山から滝が流れ落ちているのも見られました。午後3時20分、イルリサットの町が見えてきました。

船を下りてマイクロバスに乗ってオフィスへ行き、解散です。
オフィスの前の町の中心の交差点から北に5分ほど歩いたところのスーパー「PISIFFIK」に行きました。生の甘えびがなかったので冷凍甘えびと冷凍カレイ、冷凍ミックスベジタブル、ハム、チーズを買いました。入り口近くでパンと総菜のエビのフリッターも買ってアパートメントに戻りました。

晩御飯はさっき買った丸いパンとエビのフリッターと炒めたミックスベジタブル、ハム、チーズ、昨日買ったサラミです。


7月11日(水)
起きて窓の外を見ると今日は曇り空です。朝食はマルタイラーメンを作って食べました。
今日はアイスキャップツアーのエキ氷河ツアーです。
午前8時15分、アパートメントの前に出て待ちます。今日も蚊が多く、蚊取りファンも効きません。
マイクロバスが来て、おとといと同じ女性のガイドさんです。港に着くと船もおとといと同じです。操縦しているのは年輩の男の人で、お孫さんらしい女の子も乗っています。
お客さんは7人、私たちとオーストリア人の女性2人、ドイツ人の男性3人です。2組はドイツ語なので会話が出来てうらやましいです。私たちには英語で話しかけてくれます。
8時半過ぎに出航。今日も流氷が港の中に浮いています。


港を出て流氷の間を縫って進んで行きます。9割が水中にあるという流氷にぶつからないよう減速したりしていました。
小さな漁船でカレイの漁をしていました。周りに沢山のカモメがいます。仕掛けてあった糸を引き上げると面白いように次々と大きなカレイが上がってきました。
漁師さんが活〆をしているようで、切り取った要らないところを海に投げると待っていたカモメたちがおこぼれに与っていました。


しばらく進むと氷山の端が割れて、自由の女神のような形の氷の塔がありました。走っても走っても氷の塊の浮かぶ海が続いています。綺麗な青い流氷や、穴が開いた面白い形の氷山があったりして飽きません。

途中、持ってきた折り紙で鶴を折って女の子にあげました。とても喜んでくれて、折り方を教えてほしいと。
しかしミニサイズがいいので4分の1にカットしてと言います。ガイドのお姉さんもカッターを持ってきて切ってとのこと。
4分の1にした折り紙で順番に折り方を教えてあげました。途中、難しい所は折ってあげました。ガイドのお姉さんも一緒に覚えてくれました。お姉さんは呑み込みが早くて上手です。


途中から入り江に入り午前10時20分過ぎ、左手奥に氷河が見えてきました。とても大きい氷河です。しかしこの氷河は通り過ぎて更に進みます。午前10時50分頃目的のエキ氷河が見えてきました。右手の丘にコテージも見えます。海面はびっしり氷で覆われてきて、船はガラガラと音をたてながらゆっくり氷をかき分けながら進みます。
午前11時、氷河の全景が間近に見えるところで停泊。エンジンを切るとほかに船もなくシーンとしていて、氷の動くミシミシという音が聞こえます。

氷河は高さ100mほど、幅は2㎞くらいでしょうか。双眼鏡で見ると沢山の青い切れ目が見えて綺麗です。ガイドさんが色々説明してくれますが、英語なので残念ながらあまり理解できません。でも景色は壮観です。
船の舳先のベンチに座布団?を出してくれて、みんなそこに座ったランチタイムです。大きなサンドイッチと水を貰いました。サンドイッチの中身はエビ、ベーコン、卵、キュウリ、チキンなどで、美味しいのですが大きすぎて食べきれません。

小さいですが、氷河の崩壊があって、少し遅れてゴーっとすごい音がしました。記念写真を撮り合ったりしてしばらく眺めて、午前11時50分頃また氷をかき分け帰路に着きました。海面が見えるところに出てスピードを上げていきます。

帰る途中、折り紙で女の子にピョンピョンガエルを折ってあげました。ジャンプの仕方を教えてあげるとすごく喜んでくれて、一生懸命ジャンプさせていました。
そしてまたしてもミニサイズで折り方を教えて欲しいと…。さすがにこれは教えるのが難しいので折り方を見せながら2個折ってあげました。
しばらくカエルで遊んでから今度は「お花は?犬は?」と言ってきましたが、折り方を忘れてしまっていたので、今度は事前に勉強してこなくてはと思いました。名前は忘れましたが、桔梗の花をひっくり返したような簡単なパクパク手遊びできるのを作って一緒に遊びました。


行きにも見えていた滝に寄って船をそばまで着け、ガイドさんが身を乗り出して流れ落ちる水を汲んでくれました。飲めるそうで、みんな一杯ずつ貰って飲みました。冷たくて美味しいです。

航海も終わり近くになってきて、女の子に名前を聞くと「こっちに来て!」と言うのでついて行くと船首に行って船に書かれている名前を指さしました。
「ANN CATHRINE」アンキャサリンと書いてあります。船長さんはお孫さんの名前を船につけたんですね。
ビニール袋に折った鶴やカエルやパクパクを入れて空気を入れて潰れないようにして持っていました。笑顔の可愛いお茶目で素直な女の子でした。


午後3時過ぎ、イルリサットの港に到着しました。またツアーの車に乗ってアパートメントに戻りました。
いったん荷物を置いて、アイスキャップツアーの事務所に寄って明日の空港へのタクシーの予約をお願いしました。携帯電話が使えないので助かります。


午後3時、向かいの魚市場に寄ってみると今日はカレイとタラとアザラシを売っていました。カレイは1㎏35DKK(600円位)、タラは45DKK(770円位)とすごく安いです。夕べ、スーパーで冷凍のエビやタラを買ってしまっていたので残念ながら諦めました。何が並ぶか当日行ってみないと分からないのがネックですね。

アイスキャップツアーの裏のスーパーSPARに行って牛乳を買ってアパートメントに戻りました。途中の左手にあるカフェは通るたびに人が入って行くのを見るので人気の店のようです。

少し休憩してから晩ご飯の調理をしました。野菜はボイルし、解凍しておいた海老とカレイはオリーブオイルとバターと塩コショウでソテーにしました。レトルトご飯とインスタントの味噌汁を付けて晩ご飯の出来上がりです。
カレイが塩辛い!初めから塩をしてあったようです。ちゃんと表示を見ないといけませんね。SOLTと書いてありました。でも味は良かったです。


ワールドカップのクロアチア対イングランドの試合を見ながら食べました。


7月12日(木)
朝食はマルタイラーメンとハムとチーズ。冷蔵庫の中のものを全部カラにします。
荷物をまとめてから街へ散策に行きました。快晴です。
町のはずれの教会まで行ってその先の海岸に行ってみました。氷が水際まで迫っていて、いくつか岩の上にも転がっていました。
結構大き目の氷もあったので持ち上げてみました。とても冷たいです。氷がミシミシ言っています。


戻るとき、また魚市場をのぞいてみましたが、何も並んでいませんでした。日によって違いますね。

アパートメントに戻って荷物を持って鍵を部屋の机に置いて出ます。

アパートメントの前の道に出てタクシーを待ちますがなかなか来ません。他のホテルのシャトルも止まってくれましたが予約しているので行ってもらいました。
更に他のタクシーも声を掛けて電話してくれたりしましたが、結局10分ほど遅れて予約したタクシーが来ました。
空港に向かう途中も氷の海が広がっていてとても綺麗です。ホテルアークティックや墓地も途中にありました。


午前9時45分空港に到着。タクシー94DKK。ちょっと早すぎたようで人も少なく閑散としています。

グリーンランドの蚊は刺さないと思っていましたが、刺されたようで痒いです。虫よけスプレーと痒み止めは必携ですね。

小さな空港で1フロアに受付カウンター、待合室、売店兼お土産店兼テイクアウトの食事の店があり、真ん中に食事をするテーブルがありました。
到着ロビーも同じフロアで覗くとターンテーブルがすぐそばに見えます。ATMは見当たりません。街中に銀行はありましたが、両替は大変そうですね。
待合室の椅子はアザラシか何かの毛皮が貼ってありました。


午前10時20分、チェックインが始まりました。と言っても人も少なく、カウンターが2つ、ゆったりとチェックイン。ボーディングパスはコペンハーゲンまで通しで1枚です。
午前11時50分、定刻に出発しました。赤い小さなプロペラ機です。今回も自由席なので左側の後ろ法の席にして、車輪の陰にならないようにしました。
飛び立つと左に海を見ることができて旋回してからは左側にディスコ湾が見えました。
奥の氷河の先端も見えました。眼下までびっしりと氷の川です。晴天なので雪原と氷河を見ながらの素敵なフライトです。


カンゲルルススアーク空港に到着しましたが、しばらく機内で待たされました。コペンハーゲン行の飛行機は来ていないのか見当たりません。真っ白な飛行機が1機駐機していますが。

乗り継ぎ便に間に合うか心配でしたが、しばらくして動き出し、降りてターミナルへ。手荷物検査をして搭乗口に行くとさっき見た真っ白な飛行機に搭乗です。中に入ると内装もフライトアテンダントさんもエアーグリンランドではなく「HiFly」となっていました。後日調べてみるとチャーター専門の会社のようでした。

55分ほど遅れて午後2時5分、カンゲルルススアーク空港を出発しました。席は3-3-3で窓側2席です。隣に体格のいい外人さんが来てしまって、出入りが大変です。

カンゲルルススアークの空港を離陸すると左に旋回して上空から空港を見ることができました。空港の周りに建物が少しあるだけで町が見当たりません。ここでちゃんと乗り継げて良かったです。

眼下には氷河とそこから流れ出た川が見え、グレーからミルキーブルー、水色と変化していてとても綺麗です。氷河はいくつもありますが、ディスコ湾のように氷の川はありません。イルリサットの景色は特別なんだと改めて思いました。

しばらくして飲み物とお菓子のサービスがあり、同時に食事の時の飲み物も出されます。食後のコーヒー、紅茶用の紙コップも置いていきます。ビールはカールスバーグ、ワインはスペイン産です。ボトルはプラスチックですがデザインがおしゃれです。食事はハンバーグと野菜とリゾット?パン、チーズ、お菓子です。ハンバーグは結構おいしかったです。
映画は日本語のものがないのでTVを見ました。モザンビークのGORONGOSA国立公園の話でライオンのことや密猟、現地の人々の生活のことなどやっていました。

USBの端子があったのですが、コードなど上の荷物室に上げてしまっていて充電できず残念でした。
なかなか空は暗くならず、コペンハーゲンが近づいて来てようやく夕焼けが見えました。時差は4時間です。夕暮れのコペンハーゲンに50分ほど遅れて到着。

スーツケースをピックアップし、国鉄の切符売り場に行き赤い自販機でスウェーデンのマルメまでの往復分の切符を2人分購入。
デンマーククローネが余っていたので現金で。もちろんクレジットカードも使えます。片道89KKDで、往復で買っても割引にはなりませんでした。


ホームに降りてマルメ行きの電車に乗りました。とてもゆったりした座席です。オーレンス橋を渡りますが真っ暗で何も見えません。
途中止まって切符の検札がありました。さらにスウェーデン側の最初の駅に着いたときに係員が乗り込んできてパスポートのチェックをしていきました。係員が降りてからやっと動き出しました。


オーレスン橋

マルメ駅

マルメ駅

ライオン薬局

音楽隊像


午後11時40分、マルメ駅に到着。スーツケースがあるのでホームのエレベーターに乗って上がるといきなり地上の石畳です。ホテルは駅舎の向こう側なので駅の中を見ながら向かいました。駅の南側に長いバス乗り場がありその向こう側に運河が流れていて、運河の向こうにマルメでの宿、「モメントホテル」が見えました。

駅から近くて便利です。橋を渡ってホテルに午後11時48分に到着。
連絡しておいた到着予定時間に間に合いました。こじんまりしたフロントですが、受付の人はにこやかでいい感じの人です。支払いはチェックアウトの時で良いとの事。エレベーターで2階へ。角部屋で、とても広いです。
ダブルベッドが真ん中にあり、シンプルですが北欧風の椅子が置いてあったりして雰囲気がいいです。窓の外は部屋からは出られませんが広いテラスが見えます。バスルームは身障者も利用できるよう手摺りがありました。シャワーはヘッドが外せて便利です。水の出る所が丸でなく、縦長です。洗面台は結構ものが置けて助かります。洗面台の横の壁にプッシュタイプのハンドソープ、シャワールームに同じくプッシュタイプのシャンプー兼ボディーソープが備え付けてあります。クローゼットの中にドライヤーがありました。

水を買い忘れたので駅のセブイレに行きましたが、午前1時くらいだったのでもう閉まっていました。フロントに行くと水を売っていたので買って帰りました。


7月13日(金)
朝食に行く前に自転車を借りようとフロントに行きました。部屋番号を言って2台のカギを貰いました。
自転車は地下の駐車場にあるとのこと。地上に出るときは車と同じくスロープの所のボタンを押してゲートを開けるそうです。地下に行ってみると、ホテルのレンタサイクルは3台ありましたが、どれもサドルが高いです。背が低いので足が届きません。
フロントに戻り、サドルを下げるのに工具を借りてきて一番下にしたら何とかなりそうと喜んだのですが、ブレーキがありません。
足がぎりぎり着くくらいでは足でブレーキを掛けることができず、あきらめて鍵を返しました。
駅前にレンタルのシティーサイクルがあるとのこと。後で行ってみます。


朝食はハム4種、チーズ、キュウリ、パプリカ、トマト、スイカ、オレンジ、ハード系のパン数種類、クロワッサン(なぜか2日目は無し)、シリアル、ヨーグルト、ジャム、ゆで卵(固ゆでと普通ゆで)、ミルク、ジュース、コーヒー、紅茶などです。クロワッサンにつけるチューブ入りのたらこペーストはノルウェーで食べたものと同じで懐かしいです。バターとサワークリームも美味しいです。エアコンが三菱でした。

食後、2階に上がるとテラスを眺められるスペースがあり、窓側にカウンター席と壁側にソファー席が一列にあり、こちらも北欧らしく素敵です。朝食をここに持ってきて食べている人もいました。ここから出られるテラスにもテーブルと椅子がありました。角に私たちの部屋の窓がありました。という訳でテラスから丸見えで部屋のカーテンを全開に出来ないのが残念です。他の階なら大丈夫ですが。

午前8時半、ホテルを出て駅に行ってみます。
駅の西側にMALMO BY BIKEというシティーレンタサイクルがあって白にオレンジのマークの自転車が並んでいました。10台くらい残っていて高さも足が届きそうだし、ブレーキもありました。しかし名前や住所やアドレスを登録したりしてアカウントを取らなくてはいけないようなので諦めました。
料金は24時間で80SEK、72時間で165SEKです。
駅に戻り、インフォメーションで街のレンタサイクルがないか聞くと駅の北側にあると教えてくれました。


午前10時オープンとの事で、まだ少し時間があるので町の中心のストートリィ広場に行ってみました。
真ん中にカール10世の像があり、お洒落な噴水や花の植え込みがあり、ゆったりしていて素敵な広場です。東側には歴史を感じさせる立派な市庁舎があり、その少し右手に、1571年創業のスウェーデン最古のライオン薬局APOTEKET LEJONETがありました。こちらもレンガ造りの重厚な建物で入り口の上に金色のライオン像があります。中に入ってみました。中もレトロな作りですが普通に薬や化粧品などを売っています。上を見ると素敵な手すりのある回廊がぐるりとあって、レトロな薬瓶が綺麗に並べてあります。正面にも金のライオン像があり、木のレリーフも凝っていて、ステンドグラス、天井、照明も素敵です。


ライオン薬局の前に鼓笛隊の5人の銅像がありました。指揮者の後ろの2人目の所にスペースがあって、ここに立って自分も鼓笛隊の一員になりきって写真を撮ります。広場に戻るとカモメが騒がしく鳴いています。広場にひなが座っていて、怪我をしているのかと思いましたが歩き出したので親が巣立を促して鳴いていたようです。

市庁舎の横の通りを進んで聖ペトロ教会に行ってみました。1300年代に建てられたゴシック建築のレンガ造りの立派な教会です。今年の5月から10月まで改修中で中に入れませんでしたが、入り口に内部の壁画やステンドグラスや装飾の写真を載せた紹介の案内が貼ってありました。実際に見られたら素敵だったでしょうね。

街のあちこちに自転車の駐輪スペースがありました。ほぼ平らな街なので自転車は便利そうです。

駅の方に戻り、ホームに止まっている電車を見てから、駅の北側にあるレンタサイクル店を見に行きました。
交差点の角に「チケットセンター・レンタバイク」と書いた店ありました。店の前には自転車が並んでいます。高さもちょど良く、ブレーキもついています。中に入ると借りる手続きをしている人が何人かいました。モバイル登録の必要はなく、クレジットカードがあれば借りられるとのこと。午前10時から午後5時までで、1日120SEKとのこと。
高いので諦めました。

また駅に戻り、南側の入り口の横にあるバスのチケット売り場に行き、聞いてみると24時間券で75SEKとのこと。行きたいところはバスが走っているのでバス券を購入しました。ペラッとしたレシートをカードサイズの柔らかい透明ファイルに入れてくれます。路線図も貰って、プリントアウトしてきたグーグルマップと照合しながら利用します。

マルメヒュースに向かいます。駅の南側のバス停からマルメヒュースに行くには7番、8番のバスに乗って3つ目のTekniska museetで下車。道路を渡ってお堀に沿って南に向かう途中、魚屋さんが並んでいました。道にトラムの線路がありますが、トラムが走っている様子はありません。

魚屋さんの先を左に曲がって進むと赤いレンガ造りのマルメヒュースが見えてきました。お堀の真ん中に橋が架かっていて、カモの親子や白鳥が泳いでいます。門をくぐると広場があって、正面の建物に入るとチケット売り場がありました。
チケットを購入すると大きな荷物(リュックサックなど)は地下のコインロッカーに入れてくださいとのこと。チケット売り場の左手の売店の先に行くと階段があって階段の途中には水族館の入り口がありました。後で入ってみます。
地下に降りるとコインロッカーが並んでいます。
空いているロッカーに荷物を入れ、表示を見ながら、レバーをロックの位置にして4桁の任意の数字を入力しました。でもロックが掛かりません。何度やってもうまくいかなくても待っていると、ほかのお客さんが4桁の数字を2回入れるとロックが掛かりました。


先ずは水族館に行ってみます。熱帯魚や爬虫類がいます。2階に行くと美術館になっていて沢山の絵画が掛かっていました。ラファエロっぽい作品も。王室の調度品もいろいろありましたが、コペンハーゲンのローゼンボー宮殿ほど豪華ではありません。19世紀に牢獄として使われていたということですが、牢獄や拷問部屋などもあり、ちょっと怖い感じでした。1階は自然史博物館で絶滅した動物のはく製や恐竜の模型などありました。

午前11時過ぎ、マルメヒュース内のカフェでアイスと水を買って休憩。地下のコインロッカーから荷物を出してバス停へ。途中、技術海洋博物館もこのチケットで入れますが時間がないのでパスします。
バス停に行くと女の人がリードでつないだ犬を連れてそのまま乗りました。犬もゲージに入れないで乗れるんですね。


バスでいったんマルメ駅に戻り、お昼はピザが食べたいと思いトリップアドバイザーで見つけていた町の中心から少し南にある店に向かいます。バスでいったんマルメ駅に戻り乗り換えてDavidshallのバス停で降り「Pizzeria Davidshall」を探しますが、見つかりません。それらしい建物の入り口の段に座っていたおじさんが、「今改装中で2週間お休みです」と!看板も何も出ていないので見つからないはずです。マルメで一番人気のピザ屋さんだったのでがっかりです。

仕方がないので2筋ほど離れた通りにある「Rawtastic 」に行きました。テラス席を勧められました。木陰で風が爽やかです。Cheddar&Funghiというそば粉のピザとバナナのスムーシー、ブルーベリーのスムーシーを注文。ピザはそば粉の薄い生地にトマトソース、ベイリーフ、マッシュルーム、トマト、アルファルファなど乗っていてサウザンアイランドのようなソースがかかっていました。美味しいですが、そば粉の生地が硬くてナイフで切れません。パリッと折り曲げると割れやすかったです。スムーシーはどちらも野菜とのミックスで、結構美味しいです。
食後一筋戻ると歩行者天国になっていてお洒落なブランコ?があり、感じのいいお店が並んでいました。

またDavidshallのバス停でバスに乗ってマルメ駅で3番のバスに乗り換えて街の北側にあるターニングトルソーに向かいました。
他に高い建物が回りにないので遠くからでも見えてとても目立ちます。54階建て193メートル、の北欧一高い超高層マンションです。ねじれたデザインで面白いです。足元まで行きましたが、一般の人は入れません。

ターニングトルソーの前を左に進み振り返りながら写真を撮って海岸に出てみました。
正面の海の向こうにコペンハーゲンとマルメを結ぶオーレンス橋が見えました。左右の海岸は海水浴場になっていて飛び込み台もありました。私達からすると肌寒いのではと思いますが、現地の人たちは北欧の短い夏を楽しんでいるようです。カフェのもあってテラス席にパラソルがたくさん並んでいました。


MAXI」という大きいスーパーに向かいます。またターニングトルソーの前を通ってバス通りを右折し少し歩くと、左にMAXIの広い駐車場があります。
スーパーの入り口は向かって左の側面にあります。営業時間は7時から22時と長いです。入り口の前でイチゴを売っていました。特産なのでしょうか。
スーパーの中に入るとオーレンス橋の大きな写真が飾ってありました。海岸からは小さくしか見えなかったので、ここで記念写真をパチリ。
壁に「ICA Sjalvscanning」というハンディータイプの機械がたくさん並んでいて地元の人はそれを持って買い物に入って行きます。後で調べると、これにカードを差し込み商品のバーコードを読み取って精算までできる機械のようです。


店内はとても広くて日用品も生鮮品も充実した品揃えです。肉や魚やチーズやハム、ソーセージなどは特に充実していました。いろいろ美味しそうですがここでは自炊しないので買いませんでした。冷凍コーナーにはロイヤルグリーンランド社の冷凍のタラらしきものも売っていました。

お土産用にお菓子を少し買ってスーパーの前のベンチで試食してみました。KEXのチョコワッフルはキットカットのようで美味しかったです。WASAのクリームサンドはお菓子というより朝食です。LAKRITSIというグミのようなゴムのようなチューブにチョコレートソースが入っているものですが、何とか食べられるかなという味で、他の味のものはまずかったです。
喉も渇いたし休憩したかったのでスーパーの出入り口の向かいにあるカフェに入りました。カプチーノとホットコーヒーを注文しました。現金が残っていたので現金で払おうとしたらカードしか使えないとのこと。さすが北欧!カード払いしました。店内はゆったりしていて涼しかったので疲れが取れました。 


再びMAXIに戻って美味しかったお菓子と後は適当にお土産を買いました。KEXはバラマキ土産用に大量に買いました。

KUNG MARKATTAというスープの素はチキン、ビーフ、キノコ、野菜の味の他に、日本語で「うまみ」というのもありました。日本に帰って調理に使いましたがどれも美味しかったです。ガイドブックに出ていたKOBBSという紅茶やDillというサワークリームに混ぜてチップスにつけて食べるソースも買いました。FRIGGSという紅茶のマンゴー味も買ってみましたが結構おいしかったです。カード払いで精算しました。

3番のバスに乗ればマルメ駅に行けると分かったので、駐車場を横切ってPropella-Gatanのバス停に行ってバスを待ちます。バスが来て乗り込みマルメ駅に行きホテルに戻りました。

ホテルで休憩してから晩御飯を食べに街の少し東の方にある「CARNIVORE STEAKHOUSE」に行きます。
駅前からまた3番のバスに乗って3つ目のSlussenで下車。バスの進行方向にそのまましばらく歩くと店が道の左側にありました。


もう9時ころなので空いていてすぐに席に案内してもらえました。
牛のリブアイステーキ279SEKとテンダーロインステーキ259SEK、サンミゲルというビール60SEK、水15SEK、(税込みで合計SEK)を注文しました。サラダバー付きです。付け合わせのガーリックパンもポテトもとても美味しかったのですが、食べきれず残したのが心残りでした。ステーキのソースは赤ワインとペッパーをそれぞれ選びました。美味しいですが塩コショウの方が肉の味がわかっていいかもしれません。どちらの肉も美味しいですが、気持ちリブアイの方がおいしいかもしれません。サラダバーも種類が多くて美味しかったです。壁の棚に「和」という日本酒も置いてありました。


食事を終えてまたバスに乗って帰ります。3番のバスがなかなか来ません。一緒に待っていた青年が、工事のため遅れていると教えてくれました。この青年、バスが来ると車いすの女性を押して乗せてあげ、マルメ駅でも押して降ろしてあげて、颯爽と駅に向かって歩いていきました。かっこいいです。

明日のためにコペンハーゲン行きのホームを確認してからホテルに戻りました。


7月14日(土)
朝食を食べてから荷造りをして、まだバスの24時間券が使えるのでもう一度昨日のスーパーMAXIに行くことにしました。
土曜日なのでバスの本数が少ないので帰りのバスの時間を確認してから買い物に行きました。10時台は4本です。

カカオ比率の多い板チョコ(美味しい)や筒型のパッケージの丸いチョコ(ちょっと甘すぎ)やKEXのウエハースなど買い足しました。
また3番のバスに乗ってマルメ駅に戻りました。
駅舎の側面には「OSAKA 70m」と書いた旗がありました。他にいろんな都市の名前もありました。駅の中のフードコートの各国料理の店までの距離のようです。


ホテルに戻り、荷造りしてチェックアウトします。ダブル2泊で1750SEKです。コペンハーゲンと比べると本当にお得です。カードで清算して完了。
駅に向かいます。スーツケースでスロープのエスカレーターを降りると危険なのでエレベーターで1bのホームに降ります。ホームにはツーリングに行くのでしょうか、自転車に乗った集団がいたり、リードで繋いだだけの犬を連れた人がいたり自由です。


午前11時13分発のコペンハーゲン空港行の電車に乗りました。
午前11時44分コペンハーゲン、カストラップ空港駅に到着。エレベーターで1階へ。

ターミナル2の2階に上がり、手荷物検査場へ。今日はそんなに混んでいません。
SASのラウンジに行きました。結構広いです。食事は種類が少なくて今一つでした。ラウンジを出てゲートに行こうとしたら出国審査があり混雑していて焦りましたが、搭乗には間に合いました。定刻よりちょっと早めに出発。

映画は綾瀬はるかと坂口健太郎主演の「今夜、ロマンス劇場で」を見ました。


7月15日(日)
午前5時35分定刻より早くバンコクに到着。長い通路を歩き階段を上がって手荷物検査。靴も脱ぎます。
今回はリュックが検査に引っ掛かり中を開けてとのこと。

4階の出発ゲートのEのエリアに向かいます。途中高級ブランドやデューティーフリーなどたくさん店が並んでいました。バスに乗って飛行機へ。行きと同じエアバスA350-900で新しいです。フライトアテンダントさんは今回も民族衣装を着ていて素敵です。大阪まで5時間のフライトとの事。

午後4時前、ほぼ定刻に無事関空に到着しました。入国審査の時、自動化ゲート以外に何かゲートがありましたが、使われていませんでした。後で知りましたが、顔認証の自動化がもうすぐ始まるとの事なのでそのゲートだったようです。

入国してスーツケースを受取り、いもとのWi-Fiを返却して、エリーモーターに持ってきてもらった車に乗り帰りました。